●岩国れんこん収穫体験
 岩国は、全国第4位(出荷量)のれんこん産地。モチモチ、シャキシャキとした肉厚な食感で特産の「岩国れんこん」を地元の方に知ってもらおうと、毎年JA岩国市主催で愛宕小学校の5年生を対象に栽培体験を行っている。実際に小学生が作業するのは、「植付け」と「収穫」。今回は4月25日に植え付けたれんこんの収穫体験となる。


太く、立派な岩国れんこん


「割ると糸が張るほど粘りが強く、モチモチとシャキシャキ感を持ち合わせて甘味があり美味しいのが自慢」と松重さん


小学生にれんこんの掘り方を教える、松重さん(中央)


つめたい泥の感覚に「きゃあ!ヌルヌルする〜!」と歓声が上がる

 畑は尾津の“JA岩国市児童生徒れんこん栽培体験実習ほ場”。水田に代わって、あたり一面れんこん畑だ。
 小学生が体験する「植え付け」と「収穫」以外の管理は、JA岩国市に所属する「岩国れんこん生産出荷組合」の有志で行っている。
 松重公義さんはその一人。
 岩国れんこんの消費が低迷した時期があり、まず地元のみなさんに岩国れんこんを知ってもらおうと取り組みは始まった。
 「小学生を対象に食育ということで始めた取り組みだが、家に帰って親に話してもらって『食べてみよう!』となるのがねらいでもある。これをきっかけに、地域の特産に愛着を持ってもらいたい。」と松重さん。

 「きゃー!!冷たい!ヌルヌルする〜!」歓声を上げながら裸足で畑に入っていく子供たち。足で土の感触を確かめながら、れんこんを発見して手で掘りすすめていく。まるで化石を発掘するかのよう。皆、少しでも大きなれんこんを収穫しようと、汚れるのもお構いなし。「獲ったよ〜!」と次々に立派なれんこんをゲット。
 「こんなに大きくなってるとは思わなかった!」とビックリしている児童も。お土産のれんこんもたくさんもらい、満足げだ。

●子どもたちに知ってもらうことで
       地域の特産品を活性化

 この取り組みも今年で7年目になるそうだ。「子供たちに体験して知ってもらうことで、そのご両親にも伝わり知ってもらえる。これで地域の特産を知ってもらい、消費拡大につながれば。」とJA岩国市の谷間部長。
 また、「子供が興味を持つことで将来の後継者につながってくれれば。」という思いもあるという。
 また、松重さんは、「食べ物は命。命はどうして生まれるのか。どういう土があって、どうやって…ということをある程度知って育つことが大切だ。一度だけでなく、二度三度と学習に取り入れてほしい。」とおっしゃる。

 最後にれんこんの栽培方法について少し伺ってみた。
 「畑が乾燥すると菌が繁殖して病気が出やすくなるんよ。だから収穫した後も次のれんこんに病気が出ないように、水をはっておくんじゃ。」
 れんこん畑で水がなくなるのは収穫のときだけだという。
 水を抜くのは収穫の1週間前。乾燥しすぎると土が固くなり収穫しにくくなるし、柔らかすぎると収穫に使うユンボが進まなくなるので土の状態も収穫作業の効率には大きく影響する。
 収穫の目途は実の部分の枯れ具合。
「れんこんは表土から20〜30cmのところにおるんよ。」
 昔は機械もなかったので人力で全て行っていたそうだが、今はれんこん用に改良されたユンボで、表面の土をれんこんに傷がつかないよう取り除き、あとは専用のクワを使って人力で掘り取り収穫する。


「この取り組みで、市民の間に尾津のれんこんが広がってきた」とJA岩国市の谷間部長


一面のれんこん畑


れんこんの収穫というより、発掘!?


上手に折らずに収穫できました!


みんなどろだらけ!


収穫したれんこんの山


お土産をもらって大満足!

●錦川のきれいな水が
     美味しいれんこんを育てる

 温暖な気候と豊富な錦川の水があったからこそ大産地として広がった岩国れんこん。しかし、その豊富な水も一時期、都市排水の影響で汚染され、岩国れんこんに危機が訪れた。そんな時、平成3年に国庫事業で直接錦川から水を取り入れるためのパイプラインが整備され、危機をまぬがれたこともあったそうだ。
 「錦川から5本のパイプラインがあってね、それぞれに10箇所ポンプ小屋があって、必要なときに水を畑に張れるようになってるんじゃ。」
 錦川のきれいな水と砂壌土という好条件がそろったからこそ大産地として広がった岩国れんこん。新鮮なれんこんは、なんともいえないホクホク、シャキシャキ、そしてモチモチとしっかりした食感が楽しめる。

 現在、メインは白花種だが、それより早く出荷のできる早生種も栽培し、8月にお盆用として出荷もされている。
 晩生の白花種は9月から出荷が始まり、12月の贈答や正月用として多く出荷され、2月まで続く。
 れんこんの花が咲く7月の蓮田は見どころ。あたり一面、青々とした大きな葉のすき間からのぞく蓮の花はとても美しい。

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